“立居振舞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちいふるまい62.5%
たちいふるま12.5%
たちいぶるまい12.5%
たちゐふるまひ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母御はあれは町方から上った者だが、武家の者のように立居振舞たちいふるまいが正しいといった。経之は、ただうなずいて見せた。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
しかるに已に完成しおわった江戸芸術によって、あふるるまでその内容の生命を豊富にされたかかる下町の女の立居振舞たちいふるまいには、あえて化粧の時の姿に限らない。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
早い話がお奉行様——このお牢屋なんぞは、どだい骨が細くって、朝夕の立居振舞たちいぶるまいにも痛々しくてたまらないんでございます、まあ、お奉行様の前ですが、ちょっと、ここんとこを
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
尤もそれより口の惡い誰彼は、良秀の立居振舞たちゐふるまひが猿のやうだとか申しまして、猿秀と云ふ諢名あだなまでつけた事がございました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)