“かんゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奸雄33.3%
勧誘20.0%
姦雄13.3%
悍勇13.3%
寛裕10.0%
韓融3.3%
寛宥3.3%
閑遊3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古来英雄と称するものは大抵たいてい奸雄かんゆう梟雄きょうゆう、悪雄の類である、ぼくはこれらの英雄を憎む、それと同時に鎌足かまたりのごとき、楠公なんこうのごとき、孔子こうしのごとき、キリストのごとき
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
燻炭くんたん肥料の、条播すじまきのと、農会の勧誘かんゆうで、一二年やって見ても、矢張仕来りの勝手がよい方でやって行くのが多い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
(この人は、王道にって、真に国を憂うる英雄ではない。むしろ国乱をして、いよいよ禍乱からんへ追い込む覇道の姦雄かんゆうだ)と怖れをなして、途中の旅籠はたごから彼を見限り
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、吠えて、馬上、相手へ迫ると、馬超もまた、壮年悍勇かんゆう、さながら火焔を噴くような烈槍を、りゅうりゅう眼にもとまらぬ早業で突き捲くってくる。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従って、銀行は何らの造幣料を支払わず、政府が当然にこの鋳造費を負担したとはいえ、この政府の寛裕かんゆうは銀行の出資を全然防ぐものではなかった。
あの暴将の李と郭が、一片の勧告でよくそんな神妙に心をひるがえしたものだ——と人々は怪しんだが、韓融かんゆうからだんだん仔細をきいてみると
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、乱軍の中ではぐれた太尉楊彪ようひょう太僕たいぼく韓融かんゆうの二人が、若干の人数をつれて探し当てて来た。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
願わくは大王臣がことばを信じ、上表じょうひょう謝罪し、甲をき兵を休めたまわば、朝廷も必ず寛宥かんゆうあり、天人共によろこびて、太祖在天の霊もまた安んじたまわん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こんな長閑気のんき仙人せんにんじみた閑遊かんゆうの間にも、危険は伏在ふくざいしているものかと、今更ながら呆れざるを得なかった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)