“伏在”の読み方と例文
読み方割合
ふくざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう性質は神経衰弱その他生理的な病気が伏在ふくざいしているめに来ることもあれば、当人の我儘わがままから来ることもある。
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「ハ……いえ、しかるに、先方に思わぬじゃまが伏在ふくざいいたしまして、十方斎先生のおくなりあそばしたをよいことに源三郎様に公然と刃向かいましてな」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こんな長閑気のんき仙人せんにんじみた閑遊かんゆうの間にも、危険は伏在ふくざいしているものかと、今更ながら呆れざるを得なかった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)