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突
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つい
ふりがな文庫
“
突
(
つい
)” の例文
「よきはどうしたんだ」おつぎは
岸
(
きし
)
へ
上
(
あが
)
つて
泥
(
どろ
)
だらけの
足
(
あし
)
で
草
(
くさ
)
の
上
(
うへ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
突
(
つい
)
た。
與吉
(
よきち
)
は
笑交
(
わらひまじ
)
りに
泣
(
な
)
いて
兩手
(
りやうて
)
を
出
(
だ
)
して
抱
(
だ
)
かれようとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夫
(
そ
)
れから
捕
(
つか
)
まえられたとか斬られたとか、
或
(
あるい
)
は奥平屋敷の溝の中に人が
斬倒
(
きりたお
)
されて、ソレを
又
(
また
)
上から
鎗
(
やり
)
で
突
(
つい
)
たと云うような
大
(
おお
)
騒動。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
倚掛
(
よりかゝり
)
の
方
(
はう
)
へ
突
(
つい
)
と
顏
(
かほ
)
を
向
(
む
)
けた
儘
(
まゝ
)
、
齒
(
は
)
を
切
(
くひしば
)
つて、
友
(
とも
)
の
喋喋
(
べら/\
)
語
(
しやべ
)
るのを
詮方
(
せんかた
)
なく
聞
(
き
)
いてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
せし天一樣は將軍樣の
若君樣
(
わかぎみさま
)
なりしか
然
(
され
)
ばこそ急に
簾
(
みす
)
の中へ入せられ御
住持樣
(
ぢうじさま
)
も
打
(
うち
)
て
替
(
かは
)
り御主人の樣に何事も
兩手
(
りやうて
)
を
突
(
つい
)
て
平伏
(
へいふく
)
なさると下男共は此等の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一寸
(
ちょと
)
百
突
(
つい
)
て
渡
(
わた
)
いた
受取
(
うけと
)
った/\一つでは乳首
啣
(
くわ
)
えて二つでは乳首
離
(
はな
)
いて三つでは親の寝間を離れて四つにはより
糸
(
こ
)
より
初
(
そ
)
め
五
(
いつつ
)
では糸をとりそめ六つでころ
機織
(
はたおり
)
そめて——
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
空しく長き
嘈
(
うめ
)
き声を洩すのみ、此有様
抑
(
そ
)
も如何ように見て取る可きか、目科は
隙
(
すか
)
さず
突
(
つい
)
て入り
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
倚掛
(
よりかかり
)
の
方
(
ほう
)
へ
突
(
つい
)
と
顔
(
かお
)
を
向
(
む
)
けたまま、
歯
(
は
)
を
切
(
くいしば
)
って、
友
(
とも
)
の
喋喋
(
べらべら
)
語
(
しゃべ
)
るのを
詮方
(
せんかた
)
なく
聞
(
き
)
いている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
時ならぬ真夜中に人の眠りを妨るは
何
(
いず
)
れの
没情漢
(
ぼつじょうかん
)
ぞと
打呟
(
うちつぶや
)
きながら、
起行
(
おきゆ
)
きて戸を開くに、
突
(
つい
)
て
入
(
い
)
る
一人
(
いちにん
)
は是なん目科其人にして衣服の
着様
(
きざま
)
は
紊
(
みだ
)
れ、飾り
袗
(
しゃつ
)
の胸板は引裂かれ
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
胸に定め
先
(
まづ
)
待
(
まち
)
たまへ長庵殿
最早
(
もはや
)
委細は分つたり然ば外には
言分
(
いひぶん
)
なし勘辨なして下されと千太郎は
悔
(
くや
)
しくも兩手を
突
(
つい
)
て
詫
(
わび
)
ければ長庵
呵々
(
かゝ
)
と
冷笑
(
あざわら
)
ひ夫みられよ
最初
(
さいしよ
)
より某しが言通り其方が
騙
(
かた
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
巫女
(
くちよせ
)
の
婆
(
ばあ
)
さんは
突
(
つい
)
て
居
(
ゐ
)
る
肘
(
ひぢ
)
を
少
(
すこ
)
し
動
(
うご
)
かして
乘地
(
のりぢ
)
に
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
傍に落て居るとか何うとかする女の頭挿を取て
突
(
つい
)
たのだ
孰
(
いず
)
れにしても殺す
傍
(
そば
)
には女びれが居たは之で分る(大)でも頭挿の脚は二ツだから穴が二ツ
開
(
あ
)
く筈だろう(谷)馬鹿を言い給え
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
突
(
つい
)
て
挨拶
(
あいさつ
)
をぞなしたり其夜吉兵衞には
酒肴
(
しゆかう
)
を
取寄
(
とりよ
)
せ
船頭
(
せんどう
)
はじめ
水主
(
かこ
)
十八人を
饗應
(
もてな
)
し
酒宴
(
しゆえん
)
を
催
(
もよほ
)
しける明れば
極月
(
ごくづき
)
廿九日此日は早天より
晴渡
(
はれわた
)
り其上
追手
(
おつて
)
の風なれば船頭杢右衞門は
水主共
(
かこども
)
に
出帆
(
しゆつぱん
)
の
用意
(
ようい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
“突”を含む語句
衝突
突立
突込
突掛
突出
打突
突然
突張
突切
突懸
唐突
突伏
突貫
突端
突放
突刺
突支棒
猪突
突入
頭突
...