“秒刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とき33.3%
びょうこく33.3%
チクタク33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秒刻ときは銀波を砂漠に流し
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
と、同じ秒刻びょうこくに、反対側の、奥の間へ通ずる襖がサラリとあいた。声がした。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
隅棚すみだなの枕時計ははた秒刻チクタクを忘れぬ。ますます静に、益す明かなるねやの内には、むなしともむなしき時の移るともなく移るのみなりしが、たちまち差入る鳥影の軒端のきばに近く、したる宮が肩頭かたさき打連うちつらなりてひらめきつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)