“チクタク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刻々50.0%
秒刻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、その様子は、どうやら耳をらしているように思われた。刻々チクタクと刻む物懶ものうげな振子の音とともに、地底からとどろいて来るような、異様な音響が流れ来たのであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
隅棚すみだなの枕時計ははた秒刻チクタクを忘れぬ。ますます静に、益す明かなるねやの内には、むなしともむなしき時の移るともなく移るのみなりしが、たちまち差入る鳥影の軒端のきばに近く、したる宮が肩頭かたさき打連うちつらなりてひらめきつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)