“物懶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものう95.2%
ものうげ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中毒と覚しい痕もなければ、皺の深みに隠れている、針先ほどの傷もなく、両眼もみひらいてはいるが、活気なく物懶ものうそうに濁っている。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
犬は宏子を見ると、寝そべったまま、房毛の重い尻尾を物懶ものうそうにふった。その途端女中部屋から、声をあわせて笑声が爆発した。
雑沓 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
眼をそらし、物懶ものうげに居隅にうずくまっていようとするのである。
アワァビット (新字新仮名) / 宮本百合子(著)