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『雑沓』
ふりがな文庫
『
雑沓
(
ざっとう
)
』
玄関の大きい硝子戸は自働ベルの音を高く植込みのあたりに響かせながらあいた。けれども、人の出て来る気配がしない。 宏子は、古風な沓脱石の上に立って、茶っぽい靴の踵のところを右と左とすり合わすようにして揃えてぬぎ、外套にベレーもかぶったまま、ド …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1937(昭和12)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約50分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暗
(
やみ
)
諍
(
いさか
)
穿
(
うが
)
翳
(
かげ
)
鬱金
(
うこん
)
可笑
(
おか
)
鬣
(
たてがみ
)
髣髴
(
ほうふつ
)
顰蹙
(
ひんしゅく
)
陰翳
(
いんえい
)
迫持
(
せりもち
)
跟
(
つ
)
襯衣
(
シャツ
)
襞
(
ひだ
)
肌理
(
きめ
)
突嗟
(
とっさ
)
稍々
(
やや
)
物懶
(
ものう
)
沓脱
(
くつぬぎ
)
欠伸
(
あくび
)
欅
(
けやき
)
森閑
(
しんかん
)
框
(
かまち
)
朦朧
(
もうろう
)
揶揄
(
やゆ
)
悪戯
(
いたずら
)
囁
(
ささや
)