とっ)” の例文
気頃きごろを測っていた泰軒が、とっ! 手にした一升徳利を振りとばすと右側の轟玄八、とっさに峰をかわしてハッシと割る!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
北東きたひがしに向いて朝のうちしか日のあたらない離座敷はなれことに寒かった。女中の案内なしに廊下のとっつきの部屋のところへ来て、障子の外から声を掛けるのは節子だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)