脊負しょっ)” の例文
布団を脊負しょったり、廊下を駈けたりする奴ばかり来るんざいますものをそんなお客を相手にしたっても仕方がないじゃア有りまへんか
如何いかなる西洋嫌いも口腹こうふくに攘夷の念はない、皆喜んでこれあじわうから、ここ手持不沙汰てもちぶさたなるは日本から脊負しょって来た用意の品物で、ホテルの廊下に金行灯かなあんどんけるにも及ばず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
懐には合口あいくちをのんで居る位に心掛けて、怪しい者が来ると脊負しょって居る包をねて置いて、懐中の合口を引抜くと云う事で始終山国やまぐにを歩くから油断はしません。よく旅慣れて居るもので御座ります。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
首っ玉にこてと鏝板を脊負しょって居りました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)