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脊負
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しよひ
連て參りますと
主個に言て
俄の支度
辨當包み
吹筒携げ和吉を呼で今日は
吾儕が花見に行なれば辨當を
脊負供をしてと言ば和吉は
首を
○さりとも志を棄てんは惜しき時、一策あり、
精々多く志を仕入れて、
処嫌はず之を振廻さん事なり。成功を見ずと
雖も、附け届けを見ん。
脊負切れざる程なるをもて、志の妙となす。
飮たる事までも今はさつぱり
分りしが餘り
咄しの出來すぎて花見は又も
廢止になり
再度遠き音羽より
辨當箱を
脊負戻せしに
幼稚意に
管伴を恨む
罪もなかりけり
此音羽まで
脊負て來て
又脊負返す遠方御苦勞何の事はない辨當の供を