“せおひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脊負66.7%
背負33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我がしたる事ならねど人々への気の毒を身一つに脊負せおひたるやうの思ひありき長吉も少しは我がりそこねをはづかしう思ふかして、信如にはば小言や聞かんとその三四日は姿も見せず
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かたかけ門口かどぐちへ出る所へ獨りのをとこ木綿もめん羽織はおり千種ちくさ股引もゝひき風呂ふろしきづつみを脊負せおひし人立止りて思はずもみせならべし水菓子のあたひを聞ながら其所そこに居たりし道之助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
背負せおひ歩行あるく辨慶がのそ/\と出きたりモシ/\文さん今日は雨降あめふりで御互に骨休ほねやすみ久しぶりなれば一くちのむべし夫に今さんまの生々なま/\としたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おびもせざる女片手かたて小児せうに背負せおひ提灯ちやうちんさげ高処たかきところにげのぼるは、ちかければそこらあらはに見ゆ、いのちとつりがへなればなにをもはづかしとはおもふべからず。
かしくれあひだ隱居いんきよ志操こゝろざしを感じいり背負せおひ葛籠つゞらを預り家主を相頼み五十兩の質物に入れ外にて金三十兩借請かりうけ淺草あさくさへ參り荷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
送らんも勿體もつたいなし明日よりはもち背負せおひてお屋敷や又は町中まちぢうを賣ながら父を尋ね度ぞんずるなり此上のおなさけに此儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)