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辯護
然し
崖丈は
大丈夫です。どんな
事があつたつて
壞えつこはねえんだからと、
恰も
自分のものを
辯護でもする
樣に
力んで
歸つて
行つた。
で、
町では
病院の
這麼有樣を
知らぬのでは
無く、一
層棒大にして
亂次の
無いことを
評判してゐたが、
是に
對しては
人々は
至つて
冷淡なもので、
寧ろ
病院の
辯護をしてゐた
位。
「
兄さんも
隨分呑氣ね」と
小六の
方を
向いて、
半ば
夫を
辯護する
樣に
云つた。
宗助は
細君から
茶碗を
受取つて、
一言の
辯解もなく
食事を
始めた。
小六も
正式に
箸を
取り
上げた。