“べんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弁護84.6%
辯護15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若崎は話しの流れ方のいきおいで何だか自分が自分を弁護べんごしなければならぬようになったのを感じたが
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そりやうそだ。おれの細君が、いくら弁護べんごしたつて、うそだ。尤も君はひとわらつても、自分を笑つても、両方共あたまなかる人だから、うそか本当か其辺はしかとわからないが……
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しか崖丈がけだけ大丈夫だいぢやうぶです。どんなことがあつたつてえつこはねえんだからと、あたか自分じぶんのものを辯護べんごでもするやうりきんでかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で、まちでは病院びやうゐん這麼有樣こんなありさまらぬのではく、一そう棒大ぼうだいにして亂次だらしいことを評判ひやうばんしてゐたが、これたいしては人々ひと/″\いたつて冷淡れいたんなもので、むし病院びやうゐん辯護べんごをしてゐたくらゐ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
にいさんも隨分ずゐぶん呑氣のんきね」と小六ころくはういて、なかをつと辯護べんごするやうつた。宗助そうすけ細君さいくんから茶碗ちやわん受取うけとつて、一言ひとこと辯解べんかいもなく食事しよくじはじめた。小六ころく正式せいしきはしげた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米およね夫程それほどでもないと、辯護べんごしなければならなかつた。けれども實際じつさいだれもゐない晝間ひるまのうちなどに、あまりかほあかくしてかへつてられるのが、不安ふあんだつたのである。宗助そうすけそれなりはふつていた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)