“噪音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうおん75.0%
さうおん16.7%
ざわめき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵馬は異様な心持で、浴室から自分の座敷へ帰ろうとするその廊下の途中で、また一つの座敷から起る噪音そうおんに、驚かされてしまいました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてそこからは噪音さうおんうちに、寂びを含んだ鐘の音が静かに流れて来た。私は口の中で「ぢやらんぽうん」と真似をして見た。併し実際はさう鳴つてはゐなかつた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
葉摺れの噪音ざわめきに入り交って、微かに、軽く触れた三角錘トライアングルのような澄んだ音が聞えるのだけれども、その音はまさしく、七葉樹とちのきで囲まれていて、そこには何ものもないと思われていた
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)