“そうおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
噪音52.9%
騒音29.4%
躁音11.8%
相恩5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乱雑な騒々しい往来の噪音そうおんの奥から、身も心も浮き立つようなメロディとリズムとが響いて来る。己の眼には始終微妙な幻影が映って居る。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
中佐の言葉の調子がどんなに激越げきえつになろうと、佩剣のさやがどんな騒音そうおんをたてようと、そのまぶたは、ぴくりとも動かなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
乗客は前後にブルブルッとられたのを感じた。その躁音そうおんと激動に乗せられたかのように、例のワンピースの美少女の身体が前方へ、ツツツーとすべった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だい相恩そうおんの旧藩主の為めに命を捨てる機会のなかったのを残念と感じ、せめて息子をお役に立てたいと言って、私に医学を勧めました。私が又孝子の亀鑑と来ているでしょう。それで……
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)