“悪阻”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡阻
読み方割合
つわり95.0%
つはり5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は悪阻つわりで死んだ健三の兄の細君の事を思い出した。そうして自分が長女を生む時に同じ病で苦しんだ昔と照し合せて見たりした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その新女御を院が御寵愛ちょうあいあそばすことは月日とともに深くなった。七月からは妊娠をした。悪阻つわりに悩んでいる新女御の姿もまた美しい。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
エリスは二三日前の夜、舞台にて卒倒しつとて、人にたすけられて帰り来しが、それより心地あしとて休み、もの食ふごとに吐くを、悪阻つはりといふものならんと始めて心づきしは母なりき。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)