“つわり”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪阻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トシエは、家へ来た翌日から悪阻つわりで苦るしんだ。蛙が、夜がな夜ッぴて水田でやかましく鳴き騒いでいた。夏が近づいていた。
浮動する地価 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
我邦でも昔から壁土や土器かわらけをかじる子供があるが、他人種でもやはり胃病やヒステリーあるいは悪阻つわりのために土を食いたがる者が往々あるそうである。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
悪阻つわりの軽かったかれは、ほとんど臨月の姙婦とは見えないほどにすこやかであった。その顔色も艶々つやつやしかった。
経帷子の秘密 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)