“繰車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いとぐるま50.0%
くりぐるま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まづ最初に小さい風情ふぜいある渓橋、そのほとりに終日動いて居る水車、婆様ばあさん繰車いとぐるまを回しながら片手間に商売をして居る駄菓子屋、養蚕やうさんの板籠を山のごとく積み重ねた間口の広い家
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
灰色の外套を偏肩に引掛け、腰に拳銃を帶びたるが、馬にりたる如く長椅にまたがりて、男等と語れり。穹窿の隅の方には、彼の雜種あひのこいろしたる老女の初の如く坐して繰車くりぐるままはせるあり。