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混血児
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あひのこ
ふりがな文庫
“
混血児
(
あひのこ
)” の例文
旧字:
混血兒
おれは
昨夜
(
ゆうべ
)
あの
混血児
(
あひのこ
)
の女が
抛
(
はう
)
りこんだ、
薔薇
(
ばら
)
や
百合
(
ゆり
)
の花を踏みながら、わざわざ玄関まで下りて行つて、電鈴の
具合
(
ぐあひ
)
を調べて見た。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それと……ほら、あたし
混血児
(
あひのこ
)
でせう、なんだか、それが、はつきりは云へないけれど、一枝叔母さま、おいやなんぢやないかと思ふわ……
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
即ちこれを日本人に応用すると
混血児
(
あひのこ
)
になつてしまふ。嫌ひといふではないが絵にするには少し申分がある。眼のパツチリした、鼻の高い、所謂世間で云ふ美人は、どうも固すぎると思ふ。
女の顔:私の好きな
(新字旧仮名)
/
黒田清輝
(著)
その顔は丸顔で色の白いことは西洋人の肌そつくりで、小秀よりか遥かに白いもので、
混血児
(
あひのこ
)
で無いかと思はれる程である。髪は波形に縮れて居るが漆のやうに真黒で、皮膚の色によく配合して居る。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
隣人の宣教師、
混血児
(
あひのこ
)
のベンさん
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
それから毎日夕方になると、必ず
混血児
(
あひのこ
)
の女は向うの窓の前へ立つて、下品な
嬌態
(
けうたい
)
をつくりながら、
慇懃
(
いんぎん
)
におれへ
会釈
(
ゑしやく
)
をする。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
つまり、彼女が
混血児
(
あひのこ
)
であることは、二人の結婚の障碍であると勝手にきめてゐたのである。
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
その内に或夕方、ふとおれが向うの二階の窓を見ると、黄いろい窓掛を
後
(
うしろ
)
にして、
私窩子
(
しくわし
)
のやうな女が立つてゐる。どうも見た所では
混血児
(
あひのこ
)
か何からしい。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「さつきね、後ろのボックスで、誰かが、
混血児
(
あひのこ
)
つて云つたのが聞えたからでせう」
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
アトリエには彼自身の
油画
(
あぶらゑ
)
の
外
(
ほか
)
に何も装飾になるものはなかつた。
巻煙草
(
まきたばこ
)
を
啣
(
くは
)
へた断髪のモデルも、——彼女は
成程
(
なるほど
)
混血児
(
あひのこ
)
じみた一種の美しさを具へてゐた。
雪
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、それは雪と言ふよりも人間の
鮫肌
(
さめはだ
)
に近い色をしてゐた。わたしはかう言ふ山脈を見ながら、ふとあのモデルを思ひ出した、あの一本も
睫毛
(
まつげ
)
のない、
混血児
(
あひのこ
)
じみた日本の娘さんを。
雪
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
混
常用漢字
小5
部首:⽔
11画
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“混血”で始まる語句
混血種
混血
混血兒
混血娘
混血人
混血面