“身辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:身邊
読み方割合
しんぺん55.2%
あたり10.3%
まはり10.3%
みのまわり10.3%
まわり6.9%
かたわら3.4%
みのまはり3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは決してその結果によって打算ださん的な仕向けをするといういやしい考えからでは無くて、自分の身辺しんぺんくらまして置くという手前勝手を許さない事になり
大恩のある御主人様の身辺あたりへ気を付けて、警護をしていることを遠慮は出来ませんよ、無理な話だ、まわったにちがえねえ、それでもまだ遠慮して外庭ばかり巡って居りました
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
利藻氏と豆千代と、豆千代の可愛かあいがつてゐた三毛猫とは栖鳳氏の身辺まはり取捲とりまいて、じつと画の出来るのを待つてゐた。
その主人の身辺みのまわりを警固し、主人のために敵と戦うようになりましては、身分はやはり家人なり奴婢なりでありましても、実際は立派な武士であります。
その前にもったかも知れないが、アンポンタンが意識した初対面の印象だった。彼の身辺まわりは石炭酸のかおりがプンプンした。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「さな嘆きそ。世は七顛八起ななころびやおきといはずや。心静かに養生せば、早晩いつかいえざらん。それがし身辺かたわらにあるからは、心丈夫に持つべし」ト、あるいはののしりあるいは励まし、甲斐々々しく介抱なせど
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
学者や発明家などいふてあひは、一事に熱中して心を奪はれる結果、どうかすると、うつかりして身辺みのまはりの事を忘れるのが多い。