“しんぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身辺55.2%
神変17.2%
身邊10.3%
脣辺6.9%
神變3.4%
脣邊3.4%
針砭3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
覚悟で『ウルフ』の身辺しんぺんにつきまとっている紅子べにこというモダン娘、もう一人は、紅子の密書を拾って逸早いちはやく僕のところへ通報して寄越した真弓まゆみという若い女
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
狐や狸はばけるものであるとか、世の中に種々いろいろある怪物ばけものの詮索をするのをめてず我々人間が一番大きな怪物ばけもの神変しんぺん不思議な能力を持っていると喝破かっぱ
大きな怪物 (新字新仮名) / 平井金三(著)
……わたし身邊しんぺんには、あいにくそんな新造しんぞないが、とにかく、ふくろにして不氣味ぶきみがる。がふくろのこゑは、そんな生優なまやさしいものではない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
馭者は脣辺しんぺんに微笑を浮かべて、再び横手を拍てり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
艦長松島海軍大佐かんちやうまつしまかいぐんたいさ號令がうれいはいよ/\澄渡すみわたつて司令塔しれいたふたかく、舵樓だらうには神變しんぺん不可思議ふかしぎ手腕しゆわんあり。二千八百とん巡洋艦じゆんやうかん操縱さうじゆう自在じざい
いま、十二のたることごと流失りうしつしたものならば、海底戰鬪艇かいていせんとうてい神變しんぺん不思議ふしぎちからも、最早もはや活用くわつようするにみちいのです。
湖の岸へ來て立つてゐる時、人の心はなごみ、靜まり、輕い柔しい微笑が脣邊しんぺんに漂ふ。霧をくゞつて來る水の忍び寄るやさしい響、私はそれを耳にして暫く默つて水面を見つめて立つてゐた。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
知らず長松の下に箕踞ききよして白眼世人を見る底の人物を養成する張本人は誰ぞや、吾人あに独り女学雑誌社中を攻めんや、彼れが代表する一派の傾向に針砭しんぺんする所あらんと欲するのみ。