“まはり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マハリ
語句割合
周囲46.5%
周圍26.7%
周匝4.0%
周邊3.0%
3.0%
3.0%
身辺3.0%
巡査2.0%
四隣2.0%
身邊2.0%
四周1.0%
四辺1.0%
1.0%
1.0%
附近1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
セルギウスが一人暮しをして、身の周囲まはりの事をすべて一人で取りまかなひ、パンと供物とで命を繋いでゐた時代は遠く過ぎ去つてゐる。
「おい、どうしたんだい」と、その周圍まはりあつまりました。「またか。晝稼ひるかせぎになんかにるからさ。しつかりしろ、しつかりしろ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
可哀さうにリツプはこれから先へ一足も行かれません。かれは又た口笛を吹いたり、ヲルフの名を喚んだりして見ても、こたへるものは遙に高い枯木の周匝まはりを飛んで居る惰鴉なまけがらすの一群ばかりです。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
壁際かべぎはや、暖爐だんろ周邊まはりには病院びやうゐんのさま/″\の雜具がらくた古寐臺ふるねだいよごれた病院服びやうゐんふく、ぼろ/\の股引下ヅボンしたあをしま洗浚あらひざらしのシヤツ、やぶれた古靴ふるぐつつたやうなものが、ごたくさと、やまのやうにかさねられて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
引請しにより彼是月に二兩位に成りしとぞ或夜まはりの節霜月しもつきすゑの事にて寒氣烈敷はげしく雪は霏々ちら/\と降出しゝ中を石町の鐘ととも子刻ねのこくの拍子木を打乍ら小路々々こうぢ/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昼過ひるすぎからすこ生温なまあたゝかかぜやゝさわいで、よこになつててゐると、何処どこかのにはさくらが、霏々ひら/\つて、手洗鉢てあらひばちまはりの、つはぶきうへまでつてる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
まあ親方の身辺まはりについて居るものを一人ばかり仲間はづれにするでも無いと私が親切に誘つてやつたに、おれは貧乏で行かれないと云つた切りの挨拶は
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
巡査まはりさんが逃げ出す
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
四隣まはりが遠うござりますので御気分の為にも良からうかと存じまする、はい昨夜ゆふべはよくおやすみに成ましたが今朝ほどは又少しその、一寸ちよつと御様子が変つたやうで、ま
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
リード夫人は、爐邊の安樂椅子ソフアもたれながら、子供たち(この時は、喧嘩もしてゐなければ、泣いてもゐなかつた)を身邊まはりに置いて、全く幸福さうだつた。
春は壺菫に秋は桔梗ききやう女郎花をみなへし、其草原は四季の花に富んでゐるので、私共はよく遊びに行つたものだが、其頃は、一面に萱草の花の盛り、殊にも水車小屋の四周まはりには沢山咲いてゐた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
冬の日の光は窓の玻璃ガラスを通して教へれた教室の内を物寂しく照して見せる。平素ふだんは何の感想かんじをも起させない高い天井から、四辺まはりの白壁まで、すべて新しく丑松の眼に映つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼の持つて生れた性分として、彼は身のまはりに事無き事を愛し、平凡平調なる月給取の生活を子供の時から希望してゐた。
孔雀の真似をからすの六左衛門が東京に別荘を置くのも其為である。赤十字社の特別社員に成つたのも其為である。慈善事業に賛成するのも其為である。書画骨董こつとうで身のまはりを飾るのも亦た其為である。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして台所の附近まはりをうろ/\捜し廻つてゐたが、お茶が入れてないのを見ると、急にむつかしい顔をして薬鑵やくわんの湯を台所一杯にぶちけて引き揚げて往つた。