“古靴”の読み方と例文
読み方割合
ふるぐつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでの分は、足にぴったりとしてはき心地ごこちはよかったが、ひどい古靴ふるぐつで、雨がふると、じくじくと水がしみこんできた。
たちま全山ぜんざん高等野次馬かうとうやじうまは、われおくれじと馳付はせつけてると、博士はかせわらひながら、古靴ふるぐつ片足かたあしを、洋杖すてつきさきけてしめされた。
彼れは器用に小腰をかがめて古い手提鞄てさげかばんと帽子とを取上げた。すそをからげて砲兵の古靴ふるぐつをはいている様子は小作人というよりも雑穀屋の鞘取さやとりだった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)