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古靴
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ふるぐつ
ふりがな文庫
“
古靴
(
ふるぐつ
)” の例文
いままでの分は、足にぴったりとしてはき
心地
(
ごこち
)
はよかったが、ひどい
古靴
(
ふるぐつ
)
で、雨がふると、じくじくと水がしみこんできた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
忽
(
たちま
)
ち
全山
(
ぜんざん
)
の
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
は、
我
(
われ
)
おくれじと
馳付
(
はせつ
)
けて
見
(
み
)
ると、
博士
(
はかせ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら、
古靴
(
ふるぐつ
)
の
片足
(
かたあし
)
を、
洋杖
(
すてつき
)
の
先
(
さき
)
に
懸
(
か
)
けて
示
(
しめ
)
された。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼れは器用に小腰をかがめて古い
手提鞄
(
てさげかばん
)
と帽子とを取上げた。
裾
(
すそ
)
をからげて砲兵の
古靴
(
ふるぐつ
)
をはいている様子は小作人というよりも雑穀屋の
鞘取
(
さやと
)
りだった。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そして、村の
沼
(
ぬま
)
にしずんでいる、
古靴
(
ふるぐつ
)
みたいに、海の底にしずんでしまいました。世間でよく言うように、人間はもちろん、ネズミ一ぴき、生きのこりませんでした。
アンネ・リスベット
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
けれども実際、ある日
古靴
(
ふるぐつ
)
を一足盗まれたことがあって、ブーゴン婆さんの言ったとおりになった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
背景となるべき一つの森や沼の選択に時には多くの
日子
(
にっす
)
と旅費を要するであろうし、一足の
古靴
(
ふるぐつ
)
の選定にはじじむさい
乞食
(
こじき
)
の群れを気長く物色することも必要になるであろう。
映画芸術
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
遺
(
のこ
)
されたガラクタ——
古靴
(
ふるぐつ
)
や古寝台や古ズボンは六十三フロリンで評価された。その中には不朽の名作ハ長調の「交響曲」の手写譜が交っていたのはあまりにも痛ましい皮肉である。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
壁際
(
かべぎわ
)
や、
暖炉
(
だんろ
)
の
周辺
(
まわり
)
には
病院
(
びょういん
)
のさまざまの
雑具
(
がらくた
)
、
古寐台
(
ふるねだい
)
、
汚
(
よご
)
れた
病院服
(
びょういんふく
)
、ぼろぼろの
股引下
(
ズボンした
)
、
青
(
あお
)
い
縞
(
しま
)
の
洗浚
(
あらいざら
)
しのシャツ、
破
(
やぶ
)
れた
古靴
(
ふるぐつ
)
と
云
(
い
)
ったような
物
(
もの
)
が、ごたくさと、
山
(
やま
)
のように
積
(
つ
)
み
重
(
かさ
)
ねられて
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
時
(
とき
)
」が編みあげたこの
古靴
(
ふるぐつ
)
を、ぎざぎざにしておくれ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
壁際
(
かべぎは
)
や、
暖爐
(
だんろ
)
の
周邊
(
まはり
)
には
病院
(
びやうゐん
)
のさま/″\の
雜具
(
がらくた
)
、
古寐臺
(
ふるねだい
)
、
汚
(
よご
)
れた
病院服
(
びやうゐんふく
)
、ぼろ/\の
股引下
(
ヅボンした
)
、
青
(
あを
)
い
縞
(
しま
)
の
洗浚
(
あらひざら
)
しのシヤツ、
破
(
やぶ
)
れた
古靴
(
ふるぐつ
)
と
云
(
い
)
つたやうな
物
(
もの
)
が、ごたくさと、
山
(
やま
)
のやうに
積
(
つ
)
み
重
(
かさ
)
ねられて
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
“古靴”で始まる語句
古靴屋