“ふるぐつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古靴71.4%
古履14.3%
古沓14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちま全山ぜんざん高等野次馬かうとうやじうまは、われおくれじと馳付はせつけてると、博士はかせわらひながら、古靴ふるぐつ片足かたあしを、洋杖すてつきさきけてしめされた。
何がさて、急場の事なり、書物や古履ふるぐつ日本魂やまとだましひなどいふ、やくざな荷厄介な物は、みんな一纏めに下宿屋の押入に取残したまゝ逃げて来たので、みんな腑抜ふぬけのやうな顔をして溜息ばかりいてゐた。
「しかしそれは私情だよ。大事に処せば私情などは、古沓ふるぐつのように捨てしまう」
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)