周邊まはり)” の例文
新字:周辺
また若し諸〻の空しきおもひ汝の心の周邊まはりにてエルザの水とならず、この想より起る樂しみ桑を染めしピラーモとならざりせば 六七—六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
壁際かべぎはや、暖爐だんろ周邊まはりには病院びやうゐんのさま/″\の雜具がらくた古寐臺ふるねだいよごれた病院服びやうゐんふく、ぼろ/\の股引下ヅボンしたあをしま洗浚あらひざらしのシヤツ、やぶれた古靴ふるぐつつたやうなものが、ごたくさと、やまのやうにかさねられて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
この火歌ひつゝベアトリーチェの周邊まはりをめぐること三たび、その歌いと聖なりければ我今心に浮べんとすれどもかひなし 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
イペリオネよ、こゝにてわが目は汝の子の姿にへき、我またマイアとディオネとが彼の周邊まはりにかつ彼に近く動くを見たり 一四二—一四四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝は今淨火に着けり、その周邊まはりをかこむ岩をみよ、岩分るゝとみゆる處にその入口あるをみよ 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あらたに出し日の光を日にやはらかならしむる茂れる生ける神の林の内部うちをも周邊まはりをもさぐらんとて 一—三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その周邊まはりを日輪の帶となすともゆるきに過ぐと思はるゝほど廣く圓形まるがたに延びをり 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)