“周到”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうとう78.6%
しうたう21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうそう、ぼくは耳には塗らなかった。あぶなく耳にひびを切らすとこだった。ここの主人はじつに用意周到しゅうとうだね。」
注文の多い料理店 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
三河守はかれの周到しゅうとうな用意に驚いた面持おももちだった。いや、もっと驚いたのは、茶室の炉辺に、いつのまにか一個の狼煙玉のろしだまがおいてあったことである。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし本來ほんらい耐震性たいしんせい木造建築もくざうけんちくに、特別とくべつ周到しうたう精巧せいかうなる工作こうさくほどこしたのであるから、自然しぜん耐震的能率たいしんてきのうりつすのは當然たうぜんである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
喬木けうぼくさへぎつてこずゑあをそらせてにはへすら疾風しつぷうおどろくべき周到しうたうふくろくちいてさかさにしたやうにほこり滿ちてさら/\としづんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)