“狼煙玉”の読み方と例文
読み方割合
のろしだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三河守はかれの周到しゅうとうな用意に驚いた面持おももちだった。いや、もっと驚いたのは、茶室の炉辺に、いつのまにか一個の狼煙玉のろしだまがおいてあったことである。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もし、事成らずと見たときは、遮二無二、もういちど茶室までのがれて、あの狼煙玉のろしだまを炉のうちへ蹴こむつもりでした。いや、それこそ、とんだ茶の湯になるところでしたな。ははは」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)