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周匝
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まはり
ふりがな文庫
“
周匝
(
まはり
)” の例文
さる四辻で、一人の巡査が
恰
(
あたか
)
も立坊の如く立つて居た。其
周匝
(
まはり
)
を一疋の小犬がグル/\と廻つて頻りに巡査の顔を見て居るのを、何だか面白いと思つた。
雪中行:小樽より釧路まで
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
可哀さうにリツプはこれから先へ一足も行かれません。かれは又た口笛を吹いたり、ヲルフの名を喚んだりして見ても、
応
(
こた
)
へるものは遙に高い枯木の
周匝
(
まはり
)
を飛んで居る
惰鴉
(
なまけがらす
)
の一群ばかりです。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
黄金の指環を喞へた鳥は、大きい輪を描いて
檣
(
ますと
)
の
周匝
(
まはり
)
を飛んだ。
怎
(
どう
)
したのか、此鳥だけは人の顏にならずに。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
三十五六の、齢の割に頬の
削
(
こ
)
けて血色の悪い顔、口の
周匝
(
まはり
)
を囲むやうに下向きになつた薄い髭、濁つた力の無い
眼光
(
まなざし
)
——「
戯談
(
じやうだん
)
ぢやない。これでも若い気か知ら。」
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其森の奧に、太い、太い、一本の
山毛欅
(
ぶな
)
の木があつて、其
周匝
(
まはり
)
には粗末な木柵が𢌞らしてあつた。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“周匝”の意味
《名詞》
まわりを取り巻くこと。
すみずみまで十分に行き渡ること。また、そのようなさま。周到。
(出典:Wiktionary)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
匝
漢検準1級
部首:⼕
5画
“周”で始まる語句
周囲
周章
周
周圍
周防
周旋
周章狼狽
周瑜
周到
周泰