身辺まはり)” の例文
旧字:身邊
利藻氏と豆千代と、豆千代の可愛かあいがつてゐた三毛猫とは栖鳳氏の身辺まはり取捲とりまいて、じつと画の出来るのを待つてゐた。
まあ親方の身辺まはりについて居るものを一人ばかり仲間はづれにするでも無いと私が親切に誘つてやつたに、おれは貧乏で行かれないと云つた切りの挨拶は
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
君等は直ぐ左様さう云ふからこまる——今迄篠田君の身辺まはりには一抹いちまつ妖雲えううんかゝつて居たのだ、篠田君自身は無論知らなかつたであらうが——現に何時いつであつたか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)