“妖雲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よううん75.0%
えううん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黎明は突如としてき起これる妖雲よううんによって、しばらくは閉ざされようとも、吾々の前途の希望は依然として彼処そこに係っている。
二・二六事件に就て (新字新仮名) / 河合栄治郎(著)
妖雲よううん天地にたちこめ、円盤空をとび、ちまたの天文家は戦争近しとにらんだ形跡であるが、こと私自身に関しては、戦争になっても余り困らない人間だ。
武者ぶるい論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
君等は直ぐ左様さう云ふからこまる——今迄篠田君の身辺まはりには一抹いちまつ妖雲えううんかゝつて居たのだ、篠田君自身は無論知らなかつたであらうが——現に何時いつであつたか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)