巡査まはり)” の例文
本人とお巡査まはりさんとおつかさまとは茶の間の先の縁に腰をかけた。縁と云つても一尺五寸ほどの板ばりで、ごみと垢とで真黒になつて居る。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
巡査まはりさんが逃げ出す
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
巡査まはりさんはたうとう靴をぬいだ。身をねぢつて茶の間の方へ向き直りながら立ち上つた。がちやりと剣の音がした。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
もうその時彼は爐辺から七八尺離れた方へはねのけられて居て、お巡査まはりさんは、莚をひんむいて、穴蔵の口の蓋をとりのけようとして居るのであつた。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)