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身辺
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しんぺん
ふりがな文庫
“
身辺
(
しんぺん
)” の例文
旧字:
身邊
それは決して
其
(
その
)
結果によって
打算
(
ださん
)
的な仕向けをするという
卑
(
いや
)
しい考えからでは無くて、自分の
身辺
(
しんぺん
)
を
晦
(
くら
)
まして置くという手前勝手を許さない事になり
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
覚悟で『
狼
(
ウルフ
)
』の
身辺
(
しんぺん
)
につきまとっている
紅子
(
べにこ
)
というモダン娘、もう一人は、紅子の密書を拾って
逸早
(
いちはや
)
く僕のところへ通報して寄越した
真弓
(
まゆみ
)
という若い女
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そんな
気持
(
きもち
)
に
襲
(
おそ
)
われるのは
死
(
し
)
んでから
間
(
ま
)
のない、
何
(
なに
)
も
判
(
わか
)
らぬ
時分
(
じぶん
)
のこと、
少
(
すこ
)
しこちらで
修行
(
しゅぎょう
)
がつんでまいりますと、
自分
(
じぶん
)
の
身辺
(
しんぺん
)
はいつも
神様
(
かみさま
)
の
有難
(
ありがた
)
い
御力
(
おちから
)
に
衛
(
まも
)
られているような
感
(
かん
)
じがして
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お芳から次郎を遠ざけ、その代りに、恭一と俊三をいつもお芳の
身辺
(
しんぺん
)
に近づけておくことが、「次郎のため」の願望を自然の流れに棹ざさせる道であったとは、決していえなかったのであろう。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
西瓜だって
胡瓜
(
きゅうり
)
だって末実りは普通より
安価
(
あんか
)
であり、ことに時代と
身辺
(
しんぺん
)
の変化のせいで、
風波
(
ふうは
)
の中にさすらえて来たのであるため父親の立場からいうと、これに対して
責任観
(
せきにんかん
)
が深くなるわけである。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
しかしそれには、ロロー殿下の
身辺
(
しんぺん
)
をまもっている長良川博士やドン助教授などがじゃまになって、かれらの慾望は早急にはとげられない事情にあった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「すと」「すと」花にたまった雨の
澪
(
しずく
)
の砂に
滴
(
したた
)
る音を聴いていると夢まぼろしのように大きな美しい五感
交融
(
こうゆう
)
の世界がクッションのように
浮
(
うか
)
んで来て
身辺
(
しんぺん
)
をとり囲む。
桃のある風景
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
遭難後、
身辺
(
しんぺん
)
にしきりにただようその異様な臭気だった。それがひとしきりはげしく風にのってきたのだ。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まあなるたけ主人の気のやすまるよう
遠
(
とお
)
のいて、
身辺
(
しんぺん
)
の平和を守るか(この際
扶養
(
ふよう
)
の責任あらば、それだけは物質だけでも
果
(
はた
)
すべし)、さもなくば、妻は身をもって円満に
尽
(
つく
)
し、親
良人教育十四種
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鬼神
(
きじん
)
のような
其
(
そ
)
の男は、なにもかも知ってしまった。二人の
身辺
(
しんぺん
)
から、歴然たる証拠も
掴
(
つか
)
んだのだった。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
春木、牛丸の二少年の
身辺
(
しんぺん
)
には、依然として
平穏
(
へいおん
)
な日がつづいた。いずれ落着いたら、便りをよこすといっていた戸倉老人からもどうしたものか
音沙汰
(
おとさた
)
がなかった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、そのときは、当惑したものであるが、しかるに只今、彼の
身辺
(
しんぺん
)
には、二人妻どころか、只の一人も、妻がついていないのであった。彼は、全く変な気がした。……
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは多分
色道
(
しきどう
)
の
飽食者
(
ほうしょくしゃ
)
である夫人が僕の変質に興味を持っているのであるか、それとも、ひょっとすると、同志林田の指摘したように僕の
身辺
(
しんぺん
)
を
覘
(
ねら
)
う一派の
傀儡
(
かいらい
)
で、古い手だが
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
弾丸
(
たま
)
は、戸倉老人の倒れている
身辺
(
しんぺん
)
へ、雨のように降りそそいだ。弾丸が地上に達して石にあたると、ぴかぴかッと火花が光り、それが夕暮のうす闇の中に、生き物のようにおどった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それで次回から、せいぜい気をつけることにして、金博士の
身辺
(
しんぺん
)
を
猟犬
(
りょうけん
)
の如く、或いはダニの如く、或いは空気の如く
搦
(
から
)
みついて、何を博士が実行に移しているかを調べたのであった。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それがすむと、
何喰
(
なにくわ
)
ぬ顔をして車掌室にかえり、室内の騒ぎを始めて知ったような風を
装
(
よそお
)
って馳けつける。うん、こいつは出来ないことじゃない。車掌倉内銀次郎の
身辺
(
しんぺん
)
をすこし洗ってみよう。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だが、何を発見し、どこで発見したのか、それについては
一言
(
いちごん
)
も
触
(
ふ
)
れてなかった。そこで仕方なく、あの大将の
身辺
(
しんぺん
)
から秘密を探しだす必要が生じたのだ。何を発見し、それをどこから発見したか。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
バラバラッと、
礫
(
こいし
)
のようなものが、
身辺
(
しんぺん
)
に降って来た。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
身辺
(
しんぺん
)
の危険
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“身辺”の意味
《名詞》
身 辺(しんぺん)
身の回り。
(出典:Wiktionary)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
“身辺”で始まる語句
身辺護衛