“生優”の読み方と例文
読み方割合
なまやさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……わたし身邊しんぺんには、あいにくそんな新造しんぞないが、とにかく、ふくろにして不氣味ぶきみがる。がふくろのこゑは、そんな生優なまやさしいものではない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
にんじんは、相手の人物をっていた。こんな生優なまやさしいことでは、びくともしない。なんでも来いと覚悟をしているからだ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
が、そんな不安はまだ生優なまやさしかった。やがてのこと、不意に、船の心臓ともいうべき機関の音がピタと停ってしまった。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)