身辺みのまわり)” の例文
旧字:身邊
その主人の身辺みのまわりを警固し、主人のために敵と戦うようになりましては、身分はやはり家人なり奴婢なりでありましても、実際は立派な武士であります。
この地へ着くまでに身辺みのまわりのものはすっかり売りつくして、今はもうあわせとシャツと兵児帯へこおびと、真の着のみ着のまま。そして懐に残っているのは五厘銅貨ただ一つだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
日露戦争の時にヨッポドりたと見えてアラユル密偵スパイを使って吾輩の身辺みのまわりを探らせているらしいてや。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)