“三月目”の読み方と例文
読み方割合
みつきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一、この年の中頃から為替かわせは不幸な偏倚をつづけていた。三月目みつきめにはむかしの半分に、半年の終りには約三分の一になってしまった。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかも生後三月目みつきめに死んでしまっているのです。母はどう云う量見りょうけんか、子でもない私を養うために、捨児の嘘をついたのでした。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところが、十日余り過ぎると、気のせいか、どうやらそれがほんの少しながら大きく見えて来たように思われる。三月目みつきめの終りには、明らかにかいこほどの大きさに見えて来た。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)