“羅門”の読み方と例文
読み方割合
らもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、海辺の渡し口に立っているあわび売りの加山耀蔵ようぞうに何かささやくと、嬉色きしょくをみなぎらして、すぐにまた、羅門らもん塔十郎の宿所へ引っ返して行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼のうしろには、彼のこわばった峻厳しゅんげんよりも、もっと冷々として理智的な、羅門らもん塔十郎の眼が蛍いろに光っていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、取做とりなして言った声は、羅門らもん塔十郎であった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)