トップ
>
『留守(一幕)』
ふりがな文庫
『
留守(一幕)
(
るす(ひとまく)
)
』
中流家庭の茶の間——奥の障子を隔てて台所——衣桁には、奥さんの不断着が、だらしなく掛かり、鏡台の上には、化粧品の瓶が、蓋を開けたまま乱雑に並んでゐる。 女中のお八重さんが、長火鉢にもたれて、講談本を読んでゐる。 台所で、「御免下さい」といふ …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 戯曲
初出
「文藝春秋 第五年第四号」1927(昭和2)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
気色
(
けはひ
)
娘
(
こ
)
暢気
(
のんき
)