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突込
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つきこ
ふりがな文庫
“
突込
(
つきこ
)” の例文
私
(
わたくし
)
の頭を鉄扇で打ち、門弟が
髻
(
たぶさ
)
を取って引摺り出し、打ち打擲するのみならず、割下水へ
倒
(
さか
)
さまに
突込
(
つきこ
)
まれて
私
(
わたくし
)
は半分死んで居ります
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
手拭
(
てぬぐい
)
を、
裾
(
すそ
)
と一緒に、下からつまみ上げるように帯へ
挟
(
はさ
)
んで、指を腰の
両提
(
ふたつさ
)
げに
突込
(
つきこ
)
んだ。これでは直ぐにも通れない。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鳥
(
とり
)
は
真中
(
まんなか
)
の
孔
(
あな
)
へ
頭
(
あたま
)
を
突込
(
つきこ
)
んで、まるでカラーのように、
石臼
(
いしうす
)
を
頸
(
くび
)
へはめ、
又
(
また
)
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
へ
飛上
(
とびあが
)
って、
歌
(
うた
)
い
出
(
だ
)
しました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
職務
(
しよくむ
)
を
取
(
と
)
るのは
前
(
まへ
)
にも
不好
(
いや
)
であつたが、
今
(
いま
)
は
猶
(
なほ
)
一
層
(
そう
)
不好
(
いや
)
で
堪
(
たま
)
らぬ、と
云
(
い
)
ふのは、
人
(
ひと
)
が
何時
(
いつ
)
自分
(
じぶん
)
を
欺
(
だま
)
して、
隱
(
かくし
)
にでも
密
(
そつ
)
と
賄賂
(
わいろ
)
を
突込
(
つきこ
)
みは
爲
(
せ
)
ぬか、
其
(
そ
)
れを
訴
(
うつた
)
へられでも
爲
(
せ
)
ぬか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何
(
な
)
にか思い出した様にポケットの中へ手を
突込
(
つきこ
)
んで、先程の広告マッチを取り出し、ハンカチで
穢
(
よご
)
れを
拭
(
ぬぐ
)
って
一寸
(
ちょっと
)
の
間
(
ま
)
レッテルに見入っていたが、間もなく元気で話を続けた。
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
帽子を
眉深
(
まぶか
)
に、両手を
衣嚢
(
かくし
)
に
突込
(
つきこ
)
みて歩み行く男は、皆賭博に失敗して自殺を空想しつゝ行くものゝ如く見え、闇より出でゝ、闇の
中
(
うち
)
に
馳過
(
はせすぐ
)
る馬車あれば、其の
中
(
うち
)
には必ず不義の恋
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
トルストイは直ぐ眼の前に、
跛足
(
びつこ
)
の
乞丐
(
こじき
)
が立つてゐるのを見た。施し物をしようとして、彼がポケツトに手を
突込
(
つきこ
)
むだ一刹那、要塞のなかから重い靴音を引摺りながら一
人
(
にん
)
の番兵が顔を出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
トンと船底へ
突込
(
つきこ
)
むと、殊勝な事には、手拭の畳んで持ったをスイと解き、足の埃をはたはたと払って、
臀
(
いしき
)
で
楫
(
かじ
)
を取って、ぐるりと船の胴の間にのめり込む。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
永禪和尚は毒喰わば皿まで
舐
(
ねぶ
)
れと、死骸をごろ/\転がして、本堂の床下へ薪割で
突込
(
つきこ
)
みますのは、今に奉公人が帰って来てはならぬと急いで床下へ深く
突入
(
つきい
)
れました。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
職務
(
しょくむ
)
を
取
(
と
)
るのは
前
(
まえ
)
にもいやであったが、
今
(
いま
)
はなお一
層
(
そう
)
いやで
堪
(
たま
)
らぬ、と
云
(
い
)
うのは、
人
(
ひと
)
が
何時
(
いつ
)
自分
(
じぶん
)
を
欺
(
だま
)
して、
隠
(
かくし
)
にでもそっと
賄賂
(
わいろ
)
を
突込
(
つきこ
)
みはせぬか、それを
訴
(
うった
)
えられでもせぬか
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
女房は返えさず打ち打擲したそうです、口惜しいから悪態を云うと門弟が引出して、
彼
(
あ
)
の通り
打
(
ぶ
)
ったり
溝
(
どぶ
)
の中へ
突込
(
つきこ
)
んだりして、丸で豚を見たようです、
太
(
ふて
)
い奴ですなア
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しよんぼりと
立
(
た
)
つて、
饂飩
(
うどん
)
へ
顔
(
かほ
)
を
突込
(
つきこ
)
むだ。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
利根の枝川へどぶんと水音高く
逆
(
さか
)
とんぼうを打って投げ込まれましたから、アッといって三藏が驚いている
後
(
うしろ
)
から、新吉が胴金を引抜いて
突然
(
だしぬけ
)
に三藏の脇腹へ
突込
(
つきこ
)
みました
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
後馳
(
おくれば
)
せに散策子は
袂
(
たもと
)
へ手を
突込
(
つきこ
)
んで
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
肋
(
あばら
)
へ
突込
(
つきこ
)
みこじり廻せば、山本志丈は其の儘にウンと云って身を
顫
(
ふる
)
わせて、
忽
(
たちま
)
ち息は絶えましたが、此の志丈も伴藏に
与
(
くみ
)
し、悪事をした天罰のがれ難く
斯
(
かゝ
)
る非業を遂げました
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先生を騙りなどと
悪口雑言
(
あっこうぞうごん
)
をしては捨置かれぬ、出ろと
襟髪
(
えりがみ
)
を取って腕を
捕
(
つか
)
まえて門前へ引摺り出し、打擲して、前に申し上げた通り割下水の
溝
(
みぞ
)
へ
倒
(
さか
)
さまに
突込
(
つきこ
)
んで、踏んだり蹴たり
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云いさま、刀を
逆手
(
さかて
)
に持直し、
貝殻骨
(
かいがらぼね
)
のあたりから乳の下へかけ、したゝかに
突込
(
つきこ
)
んだれば、おみねは七顛八倒の苦しみをなし、おのれ其の
儘
(
まゝ
)
にして置こうかと、又も裾へしがみつく。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云うと大藏は
耐
(
こら
)
えかねて
小刀
(
しょうとう
)
を引抜くが早いか脇腹へ
突込
(
つきこ
)
んで引廻しました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
花壇の
中
(
うち
)
へ身を
潜
(
ひそ
)
め隠し縁の下へ槍を
突込
(
つきこ
)
んで様子を
窺
(
うかゞ
)
っている。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今藤六が障子越しに
突込
(
つきこ
)
みに掛る途端に
大喝一声
(
だいかついっせい
)
で
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喉笛へプツリーと力に任せて
突込
(
つきこ
)
む。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張
突嗟