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突込
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つゝこ
ふりがな文庫
“
突込
(
つゝこ
)” の例文
と、
聲
(
こゑ
)
も
出
(
で
)
ないまで、
舌
(
した
)
も
乾
(
かわ
)
いたか、
息
(
いき
)
せはしく、
男
(
をとこ
)
は
慌
(
あわたゞ
)
しく、
懷中
(
ふところ
)
へ
手
(
て
)
を
突込
(
つゝこ
)
んだが、
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
は
血
(
ち
)
が
褪
(
あ
)
せて
颯
(
さつ
)
と
變
(
かは
)
つた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昆虫学者として名高い、それがためにノオベル賞金をも
貰
(
もら
)
つた
仏蘭西
(
フランス
)
のアンリ・フアブル先生は、いつも風邪をひくと、自分の頭を灰のなかに
突込
(
つゝこ
)
むといふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もしかして
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
が
方角
(
はうがく
)
を
間違
(
まちが
)
へて、
鳥屋
(
とや
)
の
網
(
あみ
)
にでもかゝらうものなら、
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
は
何
(
なん
)
十
羽
(
ぱ
)
ありましても
皆
(
みな
)
同
(
おな
)
じやうにその
網
(
あみ
)
へ
首
(
くび
)
を
突込
(
つゝこ
)
んでしまひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼
(
かれ
)
はそれから
大籠
(
おほかご
)
の
落葉
(
おちば
)
を
攫
(
つか
)
み
出
(
だ
)
して
茶釜
(
ちやがま
)
の
下
(
した
)
に
突込
(
つゝこ
)
んだ。
與吉
(
よきち
)
も
側
(
そば
)
から
小
(
ちひ
)
さな
手
(
て
)
で
攫
(
つか
)
んで
投
(
な
)
げた。
卯平
(
うへい
)
の
足
(
あし
)
もとには
灰
(
はひ
)
を
掩
(
おほ
)
うて
落葉
(
おちば
)
が
散亂
(
さんらん
)
した。
落葉
(
おちば
)
は
卯平
(
うへい
)
の
衣物
(
きもの
)
にも
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
而
(
さう
)
して
好
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
のところで、
手
(
て
)
を
突込
(
つゝこ
)
んで
撈
(
さぐ
)
つて
見
(
み
)
ると、
確
(
たしか
)
に
手
(
て
)
に
触
(
さは
)
るものがある。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「あなたは、ジエィン・エリオットと云ひましたね?」彼は
突込
(
つゝこ
)
んだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
母
(
はゝ
)
は、
父
(
ちゝ
)
が、
其
(
そ
)
の
木像
(
もくざう
)
の
胴
(
どう
)
を
挫折
(
ひしを
)
つた——
其
(
それ
)
が
又
(
また
)
脆
(
もろ
)
く
折
(
を
)
れた——のを
突然
(
いきなり
)
頭
(
あたま
)
から
暖炉
(
ストーブ
)
へ
突込
(
つゝこ
)
んだのを
見
(
み
)
たが、
折口
(
をれくち
)
に
偶
(
ふ
)
と
目
(
め
)
が
着
(
つ
)
くと、
内臓
(
ないざう
)
がすつかり
刻込
(
きざみこ
)
んであつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それが
復
(
また
)
二三
度
(
ど
)
反覆
(
くりかへ
)
された。
手
(
て
)
の
内側
(
うちがは
)
がぼんやりとしてそれから
段々
(
だん/\
)
に
明
(
あか
)
るく
成
(
な
)
つて
火
(
ひ
)
は
漸
(
やうや
)
く
保
(
たも
)
たれた。
茶釜
(
ちやがま
)
の
底
(
そこ
)
に
觸
(
ふ
)
れるばかりに
突込
(
つゝこ
)
まれた
落葉
(
おちば
)
には
斯
(
か
)
うして
火
(
ひ
)
が
點
(
つ
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
今
(
いま
)
はたいたまゝで、
元二
(
げんじ
)
が、
財布
(
さいふ
)
の
出入
(
だしい
)
れをする
内
(
うち
)
、
縁側
(
えんがは
)
の
端
(
はし
)
に
置
(
お
)
いた
煙管
(
きせる
)
を
取
(
と
)
つて、
兩提
(
りやうさげ
)
の
筒
(
つゝ
)
へ
突込
(
つゝこ
)
まうとする
時
(
とき
)
、
縁臺
(
えんだい
)
の
下
(
した
)
から、のそ/\と
前脚
(
まへあし
)
を
黒
(
くろ
)
く
這
(
は
)
ひ
出
(
だ
)
した一
疋
(
ぴき
)
の
黒猫
(
くろねこ
)
がある。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
勘次
(
かんじ
)
さん
等
(
ら
)
それでも
穀類
(
こくるゐ
)
はなか/\
有
(
あ
)
る
容子
(
ようす
)
だね」
突込
(
つゝこ
)
んで
聞
(
き
)
くと
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張
突嗟