-
トップ
>
-
突込
>
-
つツこ
縞の
羽織の
筒袖を
細く
着た、
脇あけの
口へ、
腕を
曲げて、
些と
寒いと
云つた
體に、
兩手を
突込み、ふりの
明いた
處から、
赤い
前垂の
紐が
見える。
見て
居るとも知らず
源八は
餅を
取上げ二ツに
割て
中の
餡を
繰出し、
餡は
餡餅は
餅と
両方へ
積上げまして、
突然懐中へ
手を
突込み
暫くムグ/\やつて
居たが
お
賽銭箱。梅「
成程皆ながお
賽銭を
上げるんで手を
突込んでも取れないやうに…
巧く
出来て
居ますなア…あの
向うに二つ
吊下つて
居ますのは…。近江屋「あれは
提灯よ。 ...
椽側へ
遣つて
来て、お
嬢様面白いことをしてお
目に
懸けませう、
無躾でござりますが、
私の
此の
手を
握つて
下さりますと、
彼の
蜂の
中へ
突込んで、
蜂を
掴んで
見せましやう。
私などの
夜具は、むやみと
引張つたり、
被つたりだから、
胴中の
綿が
透切れがして
寒い、
裾を
膝へ
引包めて、
袖へ
頭を
突込むで、こと/\
蟲の
形に
成るのに、この
女中は、また
妙な
道樂で
と
情ない
聲を
出して、
故と
遠くから
恐々らしく、
手を
突込んで、
颯と
引き
両方の
叢に
尾と
頭とを
突込んで、のたりと
橋を
渡して
居るではあるまいか。
およしなされば
可いのに、
借りものの
籠に、
折つて
來たしぼりの
山茶花と
白の
小菊を
突込んで、をかしく
葉を
撮んだり、
枝を
吹いたり、
飴細工ではあるまいし……
對をなすものの
人がらも
丁ど
可い。
で、
兩つ
提へ
煙管を
突込み