突棒キュー)” の例文
そして偶然にも、丁度その晩八時頃柳容堂からの電話を女中が知らして来た時、昌作は突棒キューを置いてゲーム半ばに立上った。午後から風と共に雨が降り出していた。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
おたかはもう突棒キューを手にして、媚ある眼でじっと見やった。で林はそのまま立ち上った。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
おたかは突棒キューを捨てて立って行った。そして彼の手から帽子を取って釘に掛けた。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「さあ、」と云い乍ら松井は突棒キューを捨てて椅子に腰を下した。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)