“つが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツガ
語句割合
54.6%
30.5%
2.8%
交尾2.1%
2.1%
1.4%
0.7%
交接0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
津賀0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店を仕舞うときにみんな売ってしまいそうなものだが、何かの都合でひとつがいだけ品川まで持って行くと、こいつが変に暴れたりする。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
翌晩、坊舎の窓を叩き、おとなう声がした。雨戸を開けると、昨夜の狸が手につがの小枝をたずさえ、それを室内へ投げ入れて、逃げ去った。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
と敵味方言葉をつがえた。国分はそのまゝ井戸端へ行って頭を冷した。直ぐ体操に出たところを見ると、大した怪我ではなかった。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「お宅の猫を貸して下さいな。うちのと交尾つがわせると、きっといい仔が出来ますわ」
老嬢と猫 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「何しろ作はおれの血筋のものだから、同じつがせるなら、あれに後を取らせた方が道だ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
敵にそれと明かした以上、どんなに妄執の力が強くとも、つがえた言葉を破ることはないだろう。彼はそう思うと、でき上がった薪束を、痩せた肩に担ぎ上げて、歩みさろうとする老僧を呼び止めた。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
心に悲しみ居けるが御儉約けんやくなさるゝは結構けつこうの事なれ共御相續の御養子は御家を御つがせ成さる大事の御方なり其大切なる御養子持參金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
神佛の感應かんおうまし/\天よりして養子やうしにせよと授け給ひし者成べし此家をつがせん者末頼母すゑたのもしと語合かたらふを吉之助ひそかに聞て心の内に冷笑あざわらへど時節を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
え白らみたる鳥屋とやの外に交接つがへるとりをうち目守まもる。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鞘走らせたは一竿子忠綱、月光を突ん裂き横一揮、南部集五郎の左胴、腰のつがえをダ——ッと切った。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
玉だすき 畝火うねびの山の 橿原かしはらの 日知ひじりの御代みよゆ あれましし 神のことごと つがの木の いやつぎつぎに あめの下 知ろしめししを そらみつ やまとを
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
二抱ふたかかへもある赤松の、幹両股ふたまたになりたる処に、一匹の黒猿昇りゐて、左手ゆんでに黒木の弓を持ち、右手めてに青竹の矢を採りて、なほ二の矢をつがへんとせしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
富蔵の隣りにお津賀つがという二十五六の小粋こいきな女が住んでいる。
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
売るお何どんの注進ちぇッと舌打ちしながら明日あしたと詞つがえて裏口から逃しやッたる跡の気のもめ方もしや以前の歌川へ火が附きはすまいかと心配ありげにはたいた吸殻
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
一 女は我親の家をばつがず、舅姑の跡を継ぐ故に、我親よりも嫜を大切に思ひ孝行をなすべし。嫁して後は我親の家にゆくこともまれなるべし。まして他の家へは大方は使をつかわして音問いんもんなすべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ぼく學校がくかうをおたづねになるのですか。』と兒玉こだまつがうとして、さらふた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)