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感應
神佛の
感應まし/\天よりして
養子にせよと授け給ひし者成べし此家を
繼せん者
末頼母しと
語合を吉之助
潜に聞て心の内に
冷笑へど時節を
此樣な
事を
云ふと
妙だが、
人は
一種の
感應があつて、
私の
如きは
昔からどんな
遠方に
離れて
居る
人でも、『あの
人は
未だ
無事だな』と
思つて
居る
人に、
死だ
例はないのです。
おつぎはどうといふこともなく
寧ろ
殆ど
無意識に
行き
交ふ
青年を
見るのであつたが、
手拭の
下に
光る
暖かい
二つの
瞳には
情を
含んで
居ることが
青年等の
目にも
微妙に
感應した。