感應かんおう)” の例文
新字:感応
神佛の感應かんおうまし/\天よりして養子やうしにせよと授け給ひし者成べし此家をつがせん者末頼母すゑたのもしと語合かたらふを吉之助ひそかに聞て心の内に冷笑あざわらへど時節を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此樣こんことふとめうだが、ひと一種いつしゆ感應かんおうがあつて、わたくしごときはむかしからどんな遠方えんぽうはなれてひとでも、『あのひと無事ぶじだな』とおもつてひとに、しんためしはないのです。
おつぎはどうといふこともなくむしほとん無意識むいしき青年せいねんるのであつたが、手拭てぬぐひしたひかあたゝかいふたつのひとみにはじやうふくんでることが青年等せいねんらにも微妙びめう感應かんおうした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私は自分の經驗した内的な感應かんおうを思ひ返してみた。何故なら、何とも云はれぬ不思議さと共に私はそれを思ひ出すことが出來るのであつた。私は自分の聽いたあの聲を思ひ起してみた。
ロレ ても、いたましい悲哀ひあひ感應かんおう! どく境遇きゃうぐう
天道樣が感應かんおうましまして忠兵衞にはせし者ならん如何にも此長助が一肌ひとはだぬいでお世話致さんさりながら一たん中山樣にて落着らくちやくの付し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)