“ささえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
支柱33.3%
篠枝16.7%
竹筒16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と袖を擦並べたお孝の肩に、つむりささえたそうに頽然がっくりとなる。のをお孝が向うへ、片手で邪慳じゃけんらしく、トンと突戻した、と思うと、その手を直ぐに、葛木の膝へ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
呪いがとけたように、支柱ささえがとれたように……立っている門之丞のからだが、大きく前後左右にゆらいで、たちまち、朽ち木をたおすごとく、斜め右にバッタリ倒れました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それを今一々、列記する事は出来ない。が、彼の篠枝ささえの酒を飲んで、あと尿いばりを入れて置いたと云ふ事を書けば、その外はおよそ、想像される事だらうと思ふ。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「何ぢや。」利仁は、郎等たちの持つて来た篠枝ささえ破籠わりごを、五位にも勧めながら、鷹揚おうやうに問ひかけた。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
又蔵は嬉しさの余りに之に謝せんとて竹筒ささえに酒を入れてかの谷に至るに、山男二人まで出でて其酒を飲み、大いに悦びて去りしとぞ。此事このこと古老の言ひ伝へて、今に彼地にては知る人多し
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)