支柱ささえ)” の例文
「さても、お持病の癇癖かんぺきがなせるわざには違いなかろうが、そら恐ろしい事を口にし給うものよ。先頃の地震なえに、心の支柱ささえをとり外し、気でも狂わせ給うたか」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呪いがとけたように、支柱ささえがとれたように……立っている門之丞のからだが、大きく前後左右にゆらいで、たちまち、朽ち木をたおすごとく、斜め右にバッタリ倒れました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)