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先年
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せんねん
ふりがな文庫
“
先年
(
せんねん
)” の例文
先年
(
せんねん
)
自分
(
じぶん
)
に下されしなり大切の品なれども
其方
(
そのはう
)
の
願
(
ねがひ
)
も
點止
(
もだ
)
し難ければ
遣
(
つか
)
はすなりと
御墨付
(
おんすみつき
)
を添て
件
(
くだん
)
の短刀をぞ
賜
(
たま
)
はりける其お
墨付
(
すみつき
)
には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは
先年
(
せんねん
)
西海
(
せいかい
)
の
果
(
はて
)
に
崩御
(
ほうぎょ
)
あらせられた
貴人
(
きじん
)
の
御霊
(
みたま
)
であったが、それを拝すると共に
眼前
(
めさき
)
が
暗
(
くら
)
んで馬から落ちたのだと云う噂であった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
B
又
(
また
)
俳句
(
はいく
)
だらう。
先年
(
せんねん
)
電車
(
でんしや
)
のストライキのあつた
時
(
とき
)
、あれは
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
つたつけな、
妙
(
めう
)
な
俳句
(
はいく
)
の
樣
(
やう
)
なものを
書
(
か
)
いてよこしたぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
この
木
(
き
)
はもと
根株
(
ねかぶ
)
から
七
(
なゝ
)
つの
幹
(
みき
)
に
分
(
わか
)
れてゐましたが、
内
(
うち
)
五本
(
ごほん
)
は
先年
(
せんねん
)
の
暴風
(
ぼうふう
)
で
折
(
を
)
れて
今
(
いま
)
は
二本
(
にほん
)
の
幹
(
みき
)
だけとなつてしまひました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
此所
(
こゝ
)
は
先年
(
せんねん
)
、
幻翁
(
げんおう
)
が、
香爐形
(
こうろがた
)
其他
(
そのた
)
の
大珍品
(
だいちんぴん
)
を
出
(
だ
)
した
遺跡
(
ゐせき
)
の
續
(
つゞ
)
きなので、
如何
(
いか
)
にも
有望
(
ゆうぼう
)
らしく
考
(
かんが
)
へられたのである。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
人間に対する用意は、まず畳を上げて、
襖
(
ふすま
)
障子
(
しょうじ
)
諸財一切
(
しょざいいっさい
)
の始末を、
先年
(
せんねん
)
大水
(
おおみず
)
の標準によって、処理し終った。
水害雑録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
先年
(
せんねん
)
、
麹町
(
かうぢまち
)
の
土手三番町
(
どてさんばんちやう
)
の
堀端寄
(
ほりばたより
)
に
住
(
す
)
んだ
借家
(
しやくや
)
は、
太
(
ひど
)
い
濕氣
(
しけ
)
で、
遁出
(
にげだ
)
すやうに
引越
(
ひつこ
)
した
事
(
こと
)
がある。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
◎櫻木豫備海軍大佐の行衞==
讀者
(
どくしや
)
は
記臆
(
きおく
)
せらる
可
(
べ
)
し、
先年
(
せんねん
)
一
種
(
しゆ
)
の
強力
(
きやうりよく
)
なる
爆發藥
(
ばくはつやく
)
を
發明
(
はつめい
)
し、つゞいて
浮標水雷
(
ふへうすゐらい
)
、
花環榴彈等
(
くわくわんりうだんとう
)
二三の
軍器
(
ぐんき
)
に
有功
(
いうこう
)
なる
改良
(
かいりよう
)
を
施
(
ほどこ
)
したるを
以
(
もつ
)
て
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
小六
(
ころく
)
は
其時
(
そのとき
)
不圖
(
ふと
)
兄
(
あに
)
が
先年
(
せんねん
)
父
(
ちゝ
)
の
葬式
(
さうしき
)
の
時
(
とき
)
に
出京
(
しゆつきやう
)
して、
萬事
(
ばんじ
)
を
片付
(
かたづ
)
けた
後
(
あと
)
、
廣島
(
ひろしま
)
へ
歸
(
かへ
)
るとき、
小六
(
ころく
)
に、
御前
(
おまへ
)
の
學資
(
がくし
)
は
叔父
(
をぢ
)
さんに
預
(
あづ
)
けてあるからと
云
(
い
)
つた
事
(
こと
)
があるのを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先年
(
せんねん
)
あなたのお
国
(
くに
)
の
太子
(
たいし
)
が
青
(
あお
)
い
龍
(
りゅう
)
の
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
って、五百
人
(
にん
)
の
家来
(
けらい
)
を
従
(
したが
)
えて、はるばる
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
から
雲
(
くも
)
の上を
走
(
はし
)
っておいでになって、
古
(
ふる
)
い
法華経
(
ほけきょう
)
の一
巻
(
かん
)
を
取
(
と
)
っておいでになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夫
(
それ
)
にまア
私
(
わたし
)
どもの
小牛等
(
こうしなど
)
は
腹
(
はら
)
の
毛
(
け
)
をむしられて、
八重縦
(
やへたて
)
十
文字
(
もんじ
)
に
疵
(
きず
)
を
付
(
つ
)
けられて、
種疱瘡
(
うゑばうさう
)
をされ
布
(
ぬの
)
で
巻
(
ま
)
かれて、
其
(
そ
)
の
痒
(
かゆ
)
い事は一
通
(
とほ
)
りではありません、
夫
(
そ
)
れに
私共
(
わたしども
)
は
先年
(
せんねん
)
戦争
(
せんさう
)
の時などは
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは
先年
(
せんねん
)
、ついウカウカと
高利貸
(
こうりがし
)
の
証文
(
しょうもん
)
に
連帯
(
れんたい
)
の判を押したところ、その借主がポックリ死んでしまって、そのために気の毒にも明日が期限の一千円の
調達
(
ちょうたつ
)
に
老
(
おい
)
の身を細らせているのだった。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れ
難
(
にく
)
い
處
(
ところ
)
である。
遺跡
(
ゐせき
)
は
廣
(
ひろ
)
いが、
先年
(
せんねん
)
、チヤンバーレン
氏
(
し
)
が
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みたとかで、
畑地
(
はたち
)
の
方
(
はう
)
は
斷念
(
だんねん
)
して、
臺地北側
(
だいちきたかは
)
の
荒地
(
あれち
)
緩斜面
(
くわんしやめん
)
の
中
(
なか
)
に四
人
(
にん
)
は
入
(
はい
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
もすべきに御不運にて
御早世
(
ごさうせい
)
なりしは返す/″\も
殘念
(
ざんねん
)
なりと
獨
(
ひと
)
り
泣悲
(
なきかな
)
しむも
理
(
ことわ
)
りとこそ
聞
(
きこえ
)
けれ扨も八代將軍には或時
御側御用
(
おそばごよう
)
取次に
御尋
(
おんたづ
)
ね有やうは
先年
(
せんねん
)
勢州
(
せいしう
)
山田奉行を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
列座
(
れつざ
)
の
方々
(
かた/″\
)
、いづれも
豫
(
かね
)
て
御存
(
ごぞん
)
じの
如
(
ごと
)
く、
某
(
それがし
)
勝手
(
かつて
)
不如意
(
ふによい
)
にて、
既
(
すで
)
に
先年
(
せんねん
)
公義
(
こうぎ
)
より
多分
(
たぶん
)
の
拜借
(
はいしやく
)
いたしたれど、なか/\
其
(
それ
)
にて
取續
(
とりつゞ
)
かず、
此際
(
このさい
)
家政
(
かせい
)
を
改革
(
かいかく
)
して
勝手
(
かつて
)
を
整
(
とゝの
)
へ
申
(
まを
)
さでは、
一家
(
いつか
)
も
終
(
つひ
)
に
危
(
あやふ
)
く
候
(
さふらふ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爰
(
こゝ
)
に又和歌山の
城下
(
じやうか
)
より五十町
道
(
みち
)
一里半ほど
在
(
ざい
)
に平澤村といふ
小村
(
こむら
)
あり此處へ
先年
(
せんねん
)
信州者にて夫婦に
娘
(
むすめ
)
一人
(
ひとり
)
を
連
(
つれ
)
し千ヶ
寺
(
じ
)
參
(
まゐり
)
の平左衞門と申者來りぬ
名主
(
なぬし
)
甚兵衞は至て
世話好
(
せわずき
)
にて遂に此三人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“先年”の意味
《名詞・形容動詞》
過去の年。往年。
(出典:Wiktionary)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“先年”で始まる語句
先年中