“めさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眼前46.2%
目前38.5%
眼先7.7%
目先6.4%
芽尖1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悵然ちょうぜんとして戸にりてはるか此方こなたを見送りたまいし。あわれのおもかげ眼前めさきを去らず、八年やとせ永き月日の間、がこのおもいはさせたるぞ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とさすがに手を控えて、例の衣兜へ突込んだが、お蔦の目前めさきを、(子をろ、子捉ろ。)の体で、靴足袋で、どたばた、どたばた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すべて向うのいところだけがこう一度に眼先めさきへ散らつき出すと、ちょっと安心した私はすぐ元の不安に立ち返るのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、としわかいし、げい達者たっしゃであるところから、作者さくしゃ中村重助なかむらじゅうすけしきりにかたれて、なに目先めさきかわった狂言きょうげんを、させてやりたいとのこころであろう。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「日によると二三すんも一度に伸びる芽尖めさきがあるのでございます。草木もかうなると可愛かわゆいものでございますね」
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)